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家づくりコラム

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【2025年11月版】札幌近郊で“今すぐ使える”リフォーム補助金ガイド

2025.11.11

【2025年11月版】札幌近郊で“今すぐ使える”リフォーム補助金ガイド

このページでは、2025年11月現在に実際に使えるリフォーム補助金を、国 → 北海道 → 札幌市の順にわかりやすく整理しました。とくに冬本番前のいまは、締切や残枠が迫る制度から先に着手するのが鉄則。この記事を読めば、どの制度をどんな順番で使い、何を相談すれば良いかがすぐに分かります。

まずは“いま動くべき”最優先アクション

補助金は「予算消化」「予約締切」「代理申請」の3つが勝負どころ。とくに国の省エネ系は冬に向けて一気に申請が加速します。迷ったら、給湯器(壊れると即困る)窓・ドア(体感&光熱費に直結)から着手しましょう。

  • 給湯省エネ2025事業:予算に対する申請額が82%(2025年11月6日0時時点)。終了間近。
  • 先進的窓リノベ2025:交付申請の予約が11月14日(金)で受付終了。提出は早いほど有利。
  • 賃貸集合給湯省エネ2025:同じく交付申請の予約が11月14日(金)で終了(オーナー向け)。

全国(国の制度)|“深く×広く”を上手に使い分け

国の補助は原則登録事業者の代理申請です。窓・給湯などは専用制度で深く取り、残る小工事は「子育てグリーン」で広く拾うと、合計額を最大化できます。

1)給湯省エネ2025事業|高効率給湯器は最優先

対象:エコキュート/ハイブリッド給湯機/エネファーム など(戸建・マンション・賃貸住戸可)
申請:登録事業者が代理(一般の方の直接申請は不可)
現状:申請額が82%まで到達。年内到達のリスク高。在庫・施工枠の確保が急務。

おすすめの動き方:「在庫のある型番」を3つほど指名 → 現地調査 → 見積 → 申請(または申請予約)の順で、無理のないスケジュールで前進しましょう。

2)先進的窓リノベ2025|窓・ドアの断熱で冬の体感を劇的改善

対象:内窓設置/ガラス交換/外窓交換(カバー・はつり)/玄関ドア交換(戸建・集合、管理組合も可)
申請:登録施工店が代理。対象は型番登録品のみ。
期限:交付申請の予約 = 2025年11月14日(金)まで。予約後は原則期日内に本申請が必要です。

補助額は“サイズ × 性能”で単価が決定。まずは概算ツールで金額感をつかみ、採寸→見積→予約を計画的に進めましょう。玄関ドア同時施工で冷気の侵入口をまとめて塞ぐと、QOLと省エネの両取りができます。

3)子育てグリーン住宅支援(リフォーム)|“広く浅く”小粒を束ねて効かせる

対象:必須(開口部断熱/躯体断熱/エコ設備)+ 任意(バリアフリー/家事軽減 等)
申請:登録事業者が代理。工事項目の合算で5万円以上を目標に組み立て。
使い分け:窓は「窓リノベ」、給湯は「給湯省エネ」で深く、残りの小工事を本制度で拾うのが定石。

人気の組み合わせ例:「浴室断熱+節湯水栓+手すり」「トイレ更新+段差解消+廊下照明交換」。マンションでも専有部中心に使いやすい制度です。

4)賃貸集合給湯省エネ2025|オーナー向け。空室対策と省エネを同時に

対象:賃貸集合住宅の小型省エネ給湯器(リフォーム工事タイプ/リース利用タイプ)
申請:登録事業者(または条件によりオーナー側手続)が主体。
期限:交付申請の予約は 11月14日(金)まで

複数住戸をまとめて入れ替えると、工事効率・仕入条件・入居満足度が一気に上がります。原状回復のタイミングに合わせた計画更新がおすすめ。

5)長期優良住宅化リフォーム推進事業|大規模改修で“家の性能”を底上げ

対象:耐震・断熱・劣化対策など既存住宅の性能向上リフォーム
補助:工事費の1/3・上限80〜160万円+加算(内容により変動)
スケジュール:2025年度は年内の募集期あり。書類・計画は厚めのため早めの着手が必須。

インスペクション→計画→施工の順で進めるため、経験豊富な施工者と早期に組むのが成功の鍵。耐震×断熱の同時改修で、補助・税制・保険優遇まで含めた“総合最適”を狙いましょう。

北海道|道の財政支援→市町村の補助に波及

北海道は「住まいのゼロカーボン化」を後押しする形で、市町村ごとの再エネ・省エネ補助を支援しています。金額や対象は自治体ごとに異なるため、お住まいの自治体ページで受付状況を必ず確認しましょう。先着・予算枠の制度が多く、秋〜冬は枠が埋まりやすい傾向です。

札幌市|2025年度は受付終了。来春の“初回募集”に向けて逆算

札幌市の住宅系補助(エコリフォーム/再エネ・省エネ機器/木造耐震)は、2025年度の受付が終了しました。来期は例年、春(4〜5月)に第1回募集が始まります。冬のうちに以下を整えておくと、初回募集での“一発申請”が狙えます。

  • 必要書類:見積・図面・写真・性能証明の事前準備
  • 対象外に注意:エコリフォームは塗装のみ対象外(性能向上の要件が必要)
  • 施工要件:市内業者の施工が基本。業者ラインの早期確保を

“駆け込み”でも失敗しない実行スケジュール

締切直前は「在庫」「工期」「書類不備」で躓きがち。無理のないスケジュールで、確実に前へ進めましょう。

パターンA:給湯器の不調・更新を急ぐ(給湯省エネ)

Day1:現地調査(既存機種・設置条件の確認/写真撮影/申請要件の共有)
Day2:見積提示・機種確定(在庫のある候補を最大3型番まで比較)
Day3:契約・申請予約(必要書類をその場でチェック/不足分は追送)
Day4:工事日程の調整(混雑状況により数日〜の追加日数がかかる場合があります

壊れてから探すより、候補機種を先に握るほど在庫確保がスムーズ。寒波前の前倒しが安心です。

パターンB:寒さ・結露・騒音に困っている(先進的窓リノベ)

Day1:採寸・プラン確認(優先部屋の選定/玄関ドア同時の可否)
Day2:見積提示・仕様確定(サイズ × 性能 × 施工方法で最適化)
Day3:契約・交付申請の予約(期限に合わせて提出)
Day4:工事日程の調整(繁忙期は調整にお時間をいただく場合があります

窓は体感温度と光熱費に直結。優先度の高い部屋から段階施工にするのも現実的です。

どんなリフォームができる?|戸建・マンション別の鉄板メニュー

戸建

給湯器更新+浴室断熱化(給湯省エネ+子育てグリーン)で光熱費とヒートショック対策。
窓の面替え+玄関ドア(先進的窓リノベ)で体感温度UP・結露減。
耐震+断熱の同時改修(長期優良)なら、税制・保険の優遇も含めた“住まいの総合アップデート”。

マンション

内窓+ガラス交換(先進的窓リノベ)で短工期・騒音&結露対策。
各戸給湯器の計画交換(給湯省エネ)で“故障一斉期”を回避。
賃貸なら賃貸集合給湯省エネで、空室対策×ランニングコスト削減の両立が現実的。

落とし穴を避ける3ポイント

① 申請主体:給湯・窓・子育てグリーンは登録事業者の代理申請。契約前に登録有無と対象型番を必ず確認。
② 二重取りNG:同一工事の重複申請は不可。見積を「制度別」に区分して設計する。
③ 写真・証明:施工前後の写真、性能証明(型番・寸法など)は不備ゼロで揃える。差し戻しは時間ロスに直結。

時系列まとめ(いま〜年内〜来春)

  • 〜11/14(金):先進的窓リノベ/賃貸集合給湯省エネ=交付申請の“予約”締切。提出はお早めに。
  • 11〜12月:給湯省エネ=82%で終盤。在庫確保→現調→申請の順で着実に。
  • 12月:長期優良住宅化リフォーム=年内の募集期。書類重め、すぐ着手。
  • 来春(4〜5月想定):札幌市の各制度・第1回募集。冬のうちに見積・図面・写真を準備し“一発申請”。

最後に──迷ったらこの順番で

1. 給湯省エネ(壊れる前に・終了間近) → 2. 先進的窓リノベ(予約11/14) → 3. 子育てグリーン(小工事の束ね) → 4. 長期優良(大規模改修)
札幌市の制度は来春の“初回”を狙う逆算で。今日の一歩が、この冬の暖かさと家計を変えます。


※本記事は2025年11月11日時点の公表情報に基づいています。制度の募集枠・進捗・受付状況は日々変動します。最新の公式情報をご確認のうえ、ご不明点はお気軽にご相談ください。

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